成長期から10代後半に増やしておきたい骨量
骨の健康が見直されています。骨密度の低下(骨粗しょう症)は、高齢者だけではありません。成長期から10代後半骨量を増やしておくのは将来「骨折」「寝たきり」のリスク軽減につながります。
1980年から2015年の間に高齢者の骨折は、2.8倍、子供の骨折は、2倍も上昇しています。
女性は、骨密度が低く授乳や出産を経て女性ホルモンが減少する中高年(更年期以降)は、骨粗しょう症になりやすいのにダイエットで無理な食事制限から必要なカルシウムが足りていないことも少なくありません。どの年齢の女性もカルシウム不足にならないように気をつけなければいけないのです。10代・20代の成長期に「骨」の基礎が決まります。
骨折や寝たきりのリスクを防ぐために、成長期に骨量を増やす
平均寿命から介護される期間を引いた年齢を「健康寿命」と呼び日本の男性は、72.3歳、女性で77.7歳で世界1です。高齢者になり要介護や要支援の状態になったり寝たきりのお年寄りは増えています。寝たきりになる原因は、「脳卒中」や「認知症」「骨折・転倒」です。
将来「骨折」し「寝たきり」にならないためにも子どものうちから「骨」や「カルシウム」に意識し骨太にしておきたいものです。
骨がもろく折れやすくなった現代の子供たち
カロテノイド(carotenoid)は、果物や野菜に含まれる天然色素でトマトの赤い色はリコピン(抗酸化作用が大きい)、緑黄色野菜、果物に多く含まれるルテイン、人参のオレンジ色は水にはほとんど溶けない脂溶性の物質カロテン、ホオズキやオレンジの皮、パパイヤ、卵黄、バター、リンゴに多く含まれるβ-クリプトキサンチン。骨がもろく折れやすくなった現代の子供たちは、牛乳からのカルシウムも野菜や果物などのビタミンといった栄養素も不足しているのです。
原因は、偏食・朝食を食べない・野菜不足です。ひとりぼっちで食事を摂る「孤食」も増えているためよく噛まない。好きなものは食べるけど嫌いなものは食べないために脂肪だけを過剰に摂取しがちです。ペットでも子どもでも肥満やメタボ・骨折が増えているのは、食生活が影響しています。
食品だけではカルシウムが不足する
日本人はカルシウムが不足しています。野菜を作る土壌のミネラルも少ないといわれています。ミネラルが少ない土壌で作った野菜なので食品で摂ってもカルシウムは不足します。野菜嫌いの子供が増えていることも原因です。カルシウムは、体内での吸収率が悪く近年の食習慣や食生活も影響しスカスカ骨になりやすいようです。
骨は、堅いイメージですが土台となる部分は「コラーゲン」でできています。コラーゲンは、タンパク質の1種なので土台を固める意味でしっかりタンパク質を摂りながら骨を組み立てていきます。ビタミンCを摂取するとコラーゲンの生成を助ける役割がUPします。
骨を組み立てるのに必要なのは以下の3つ、カルシウム・マグネシウム・亜鉛
- マグネシウム・・カルシウムと共に骨の強度を維持する働きがある
- 亜鉛・・骨の代謝・成長を助ける
- ビタミンC・・骨の土台・コラーゲンの生成を助ける
- ビタミンD・・カルシウムを骨に届ける役割を果たす